コマミー

スノー・ロワイヤルのコマミーのレビュー・感想・評価

スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)
3.9
【除雪感覚で…】

※オリジナル版は、未鑑賞です。あえて見ないほうがいいらしいので、単にリーアム・ニーソンの"復讐劇"として鑑賞しました。↓  ↓   ↓

先程も申した通り、監督が手掛けたオリジナル版は観ていない。だが、GEOでパッケージは見たことがある。ステファン・スカルスガルドが主演だし、観てみようと思ったのだが、何を迷ったのか止めてしまった。
そんな本作をオリジナルを手掛けた[ハンス・ペテル・モランド]が自らそのまま、[英語リメイク]したという事は、本作に対する愛情が強いと言う事だし、かなりの"意欲的なアクション作品"という証拠だ。

それで鑑賞してみたら……復讐劇という冠を被りながらもブラックユーモアな面を持つ、「ジャンゴ」や「デス・ウィッシュ」的な作品になっていた。
リーアム・ニーソン演じる除雪作業員の[息子]がある日、[薬物漬け]で殺され、その復讐に燃えるのだが、殺していくたびに事態がだんだんと複雑になっていた。最初は[[除雪作業員vsギャンブル]]の戦いで物語が進むのだが、そこに先住民の一味が出てきたりと、ここを観ると、タランティーノの「パルプ・フィクション」のような雰囲気を見せている。

そして、リーアムのアクションと言えば[硬派なキャラ]で有名なのだが、今回は硬派は硬派なのだが、[模範らしい]紳士的な柔らかい印象の役に挑戦していた。結果、物語に妙なバランスが生まれ、クスッと笑える復讐劇に仕上がっていた。

オリジナルがどんなのかは知らないが、かなり独創性の高い、小規模な「パルプ・フィクション」や「キル・ビル」のようなタランティーノ節のたった復讐劇に仕上がっていた。ある意味では、リーアムの復讐劇の"新境地"に立ったのだろう。


監督の愛情が伝わった作品だった…。
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