このレビューはネタバレを含みます
実在した凶悪犯の話。
この人物は複数映画になっているようだけど、見るのは初めて。
いろいろなレビューを聞いてから見たけれども、レビュアーとは意見が少し違う。
テッドが犯人として捕まって収監されている時限を軸に、過去を振り返り話が進んでいく。
総評を示すと、とりたててよかった、面白かったという話でもなかった。
テッドは物語の中で、自分はやっていないという主張はするものの、僕の中でテッドが犯人ではないと断言できるような描写を見つける事は出来なかった。
テッドは検察側の証拠が怪しいと主張するのみで、そこまで怪しいと考えさせられる描写がなかった。
ふれこみのような頭の良さは感じなかった。
無の証明の難しさはあるとは思うけれど。
テッドの魅力に関しても、女性が群がる割にはその魅力に関しての描写が希薄なような気がする。
かなり多くの犠牲者がいる点については非常に心苦しいが、証拠も多数残しているし、操作手法が2020年時点ほど確立していれば間違いなくこれほど犠牲者は出ていないだろう。
これらの事件は1970年代に起こったことを考えると、技術の進歩はすごいと思わされた。
凶悪な犯罪者を神格化する物語はあまり好きではないのかもしれない。