どど丼

テッド・バンディのどど丼のレビュー・感想・評価

テッド・バンディ(2019年製作の映画)
3.5
鑑賞直前に腸チフスで倒れていたらしいザック・エフロン、無事回復して何よりです。よかった。

全米を震撼させた稀代のシリアルキラーを描いた作品。テッドの犯行劇をひたすら見せる作品かと思いきや、殺害されなかった恋人関係の女性の視点から彼に対する信頼と疑念を描いた法廷映画でした。

凄まじい原題がついていますが、テッド・バンディという「悪」を、彼の犯行の実態からではなく、法廷でも周囲にも死刑の直前まで冤罪を主張し続けた「嘘で固められた人間性」から描いています。淡々と法廷描写が進むため途中途中で弛む部分が多いのですが、最後の最後まで見なければこの作品の意味は無い。作風としては良いですが、彼の心理や犯行をより凄惨に描き伝えるのであれば、やはり犯行部分を見せることも必要なように感じます。

それにしてもザックはクールだし演技もやたらと上手い。カッコ良い。
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