masaka

テッド・バンディのmasakaのネタバレレビュー・内容・結末

テッド・バンディ(2019年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

連続殺人の容疑者として逮捕されたテッド君が、どーにかして無罪を勝ち取ろうと足掻きます。

ビッミョー。
超びみょー。

おそらく『世界でもっとも有名なシリアルキラー10人』に余裕でランクインしてるであろうテッド・バンディを、モンスターとしてではなく人間として描きたかったのだろう監督と脚本の意図は理解出来るものの、肝心のテッドが「僕は無罪だよー」と余裕綽々で人を小馬鹿にした態度しか見せず、恋人のリズにさえ「信じて」と口先だけで言い募っていて、折角劇中ではテッドの犯行か否かの描写が一切無いというのに「無実の罪に陥れられた人間の苦悩」的な物がないので白々しさしか感じない。
ユタ州の裁判所からリズに電話してるシーンとか、コイツ、何得意げになってんの?馬鹿なの?としか思えないし。フロリダでの悪あがきに到っては、もうお腹いっぱい...
なもんだから、リズがテッドを体壊す程信じて苦しむのがすんごくイライラする。
だって、側から見ればテッドってただの女タラシでしかないんだもん。そんなのに本気になった挙句、別の女と結婚したと知ってもまだグダグダ未練がましくて、同情する気にもなれない。
テッドと獄中結婚したキャロルといい、女が嫌う『馬鹿な女』そのものなんだよね。男にとっちゃ騙し易くて都合良くて健気で理想の女なのかもしれないけど。
登場人物の誰にも感情移入できないので、有名な判事の言葉も上滑りしてるように感じる。

裁判の悪あがきを主体に映画化するんなら、もっと観客に「テッドは本当に犯人じゃないんじゃ?」と疑うくらいの展開にして欲しかったなぁ。
masaka

masaka