206分の上映時間にビビったけど体感150分だった。
先住民から言葉と文化を奪う行為はアメリカに限らずのことだけれど、その構図を思うだけで映画が始まる前からこみ上げてくるものがある題材なだけに、ずっと目が離せなかった。
アーネットもモリーも世の中の渦に巻き込まれていく市井の人であった気がする。小さな欲やプライドや嫉妬、人間誰もがが持ち合わせているものが肥大化していった成れの果て。だから人間は同じことを繰り返すのかもしれないと思いつつも、歴史を語りつぐことの意味も思う。
最後に描かれる場面は、本当に醜悪だけど全てを物語っていて唸る。続くラストシーンは小さな希望と、繰り返される歴史を感じてただただ見つめていた。
ディカプリオはいちいちイイ顔していたな。