こーひー

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのこーひーのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

【欲望の民族間闘争―――「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」】
10年ぶりのスコセッシ監督✕ディカプリオ主演の映画!
ネイティブ・アメリカンの部族であるオセージ族と白人たちの金と名誉を懸けた争いを描く。

なんとあのロバート・デ・ニーロとレオナルド・ディカプリオの共演ということで楽しみにしていた本作。(『ボーイズ・ライフ』『マイ・ルーム』『オーディション』に続き4回目、短編を除けば『マイ・ルーム』以来26年ぶり)
オセージ族という先住民族が石油を掘り起こしたことで金に目がくらんだ白人たちがオセージ族を殺害し続け、ディカプリオ演じるアーネストはそれに加担するが…

計画のためにオセージ族の娘・モリーと結婚する。彼らの間には本当に愛が芽生えていた。それでもアーネストはモリーに嘘を重ね、愛しているにもかかわらず、計画のためにモリーに毒を盛る。それはおじであり、首謀者のウィリアム・ヘイルとの絆や信頼を守るためでもあった…

愛する妻か、お世話になったおじか…
究極の選択を迫られるディカプリオの演技は言うまでもなく素晴らしい。

社会派サスペンスということで少し難しい話。
展開はわりと淡々と進むが、ハラハラさせられて楽しめた。
序盤は少し眠くなるが中盤からは完全に見入った。そして最後にあの人がまさかのサプライズ出演。最後に全部持ってった笑

私のこの映画の一番のお気に入りポイントはエンドクレジットである。音楽を流さず、自然音をクレジットの間じゅうずっと流す演出が好きだ。
それはスコセッシなりの異文化への敬意なのだろう。
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