アメリカのオクラホマで起きた先住民族（オセージ族）大量殺人事件をモチーフにした作品。
これが本当にあった事件だというのだから恐ろしい。そもそも自分の財産を後見人が管理していて、自由に使えないって、どんだけ見下してるんだと思う。
そして作中では何度も白人至上主義的な言動が描かれていて辟易するとともに、それを包み隠さず描き切るハリウッド映画の凄さを感じました。
ディカプリオとロバート・デ・ニーロの演技は圧巻でしたが、それに負けず劣らず良かったのは、先住民族のモーリーを演じたリリー・グラッドストーンさん。無口で神秘的で、実は全て見透かしているんじゃないのって思わせる雰囲気。素晴らしい演技でした。
3時間26分と長尺ですが、史実を知るきっかけになって、さらに映画的楽しみを味わえるという、まさに名作だと思います。
