kazマックスグローバーレッド

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

3.8
前作『アイリッシュマン』が3時半の長丁場ながらも、どっぷりとスコセッシワールドを堪能できたので、これは劇場案件だと思い映画館で鑑賞。
マフィア映画のキーワード「ファミリー・大金・殺人・裏切り」、スコセッシはマフィア映画じゃなくてもマフィア映画にしてしまう。ネイティブアメリカンが絡む史実の映画化なのに内容は『グッドフェローズ』とほぼ同じで、いつの時代もアメリカの闇って深いです。

ディカプリオ演じるアーネストの意思がブレブレでデ・ニーロやFBIに翻弄されてあっち付かずこっち付かずと振り回されるとこ良かった。ディカプリオは『ブレイキング・バッド』のメス・デイモンことジェシー・プレモンスと共演したことで本物とパチモンのマット・デイモンと共演したことになるのね。

ブレンダン・フレイザーは貫禄ついて存在感あった、ジョン・リスゴーも忘れちゃダメだよ。そしてこれは誰が悪い訳でもないんだけどモリー役の女優さんがちょいちょいジョン・ベルーシに見えて気になってしまった。


劇場で上映する3時間越えの大作は昔の大作『アラビアのロレンス』や『ドクトル・ジバゴ』みたいに中盤で5分ぐらいのインターミッション入れてくれると助かるな。なるべく水分とらないでいたんだけど膀胱がね。だって90分しかない『トッド・ソロンズの子犬物語』ですら途中でインターミッションがあるんだぜ(あの映画のインターミッションはギャグだけどね)。