エムオー

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのエムオーのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

長かったがダラけずに観続けられた(ただ、インターバルは欲しかったw)。石油と先住民と白人と文明と愛と殺しの実話。観てよかった。衣装も音楽も美術も素晴らしく、最後の演出も皮肉が利いていて、余すことなく描ききった!という気概をかんじる。牧場の燃えるカットなんかは美しくも恐ろしかった。夢に出てきそう

アーネストのしょうもなさには辟易するが、人間こんなもんと言われてしまえばそうなのだろう。にしても流されすぎ、長い物に巻かれすぎである。途中、まさかモリーに毒を盛っている自覚すらないのか?と疑ったが、そこは分かってたんかい。絶望して、自分も服毒するシーンよかった。

モリーが神父に誰の名を言ったのかが気になる。そしてもしアーネストが自分への悪行を素直に白状したら、それすらも受け入れて許していそうな雰囲気さえ醸していた。史実を描きながらも、こうした映画的な余白があるのがよかった。見捨てられたとき、ディカプリオの顔が一瞬めちゃくちゃ皺くちゃになるぞ。アニメかとおもったw
政府からの使者たちが総じて格好良かったなあ!

スコセッシと同時代に生き、リアルタイムで新作を享受できるのは至福ですね。
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