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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのkasumiのレビュー・感想・評価

5.0
これは残虐な史実に関する206分の強烈なレコードだった。私が観た数百の映画の中でも、かなりの傑作だったウインド・リバーを思い出しながら、今回スコセッシという白人がインディアンの視点でえぐる手腕は圧巻としか言いようがない。そして私がファンであるクリント・イーストウッド作で、レオナルド・ディカプリオがJ・エドガーを演じていたことは本作と互いに必要十分な存在であることに触れずにはいられない。



・エンドロールの最後の最後まで様々な歌、音楽、環境音、コヨーテの鳴き声含め、音の配置が本当に素晴らしかった。音楽がなければ206分は無理だったと思う。

・映画監督たちがキャリア後半に入るにつれて史実を映画化するのは、記録にして伝えていくというミッションを感じるからなのだろうか。彼らは文化人類学者的な機能を持っている…?(事実は小説よりも奇なり)
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