にゃっぷ

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのにゃっぷのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

アメリカ反省史と人間の正とも悪ともつかない存在を描き切っている。長さは感じないけど長い豪華さ。『ター』にも通じる人は善悪で分けられない感じが、もう主流だな。もともとスコセッシがはじめたようなもんか。しかし、イーストウッドや宮崎駿と比べるとじじぐささがない。スコセッシ。若い。
スコセッシの登場シーン、なんでデニーロのヘイルとおんなじ風体にしたんだろうか。自分も古い人間だったけど、考え改めてるんだよっていう意味かな。意味なければあそこまで似せないと思うんだよな。
レンブラント調の画も音も、俳優も素晴らしく(ディカプリオがいじける事を知ったマーロンブランドに見えた)スコセッシ大好きな初期黒人ブルースが延々と物語りに這う様は、この物語がインディアンを描いていても同時に虐げられている黒人への思いもあるって主張してるな。