izumimi

幸せへのまわり道のizumimiのレビュー・感想・評価

幸せへのまわり道(2019年製作の映画)
4.0
ロジャースは子ども向け番組の司会者だけあって人の話をよく聞き、その人に寄り添い前向きで元気になるような言葉を言ってくれる、ものすごーーくいい人、人格者って感じ。でも彼は聖人と言われるのを否定するし妻曰くロジャースは短気だったそうで怒りの感情を抑える努力を日々しているようだ。2人の息子もこちらが勝手に思う理想ではないようで、綺麗事ばかりではなく闇の部分も闇を解放する部分も見せてくれている正直な作品で感動した。

わたしは許せないことがあったり、あーっこれは自分が間違っていると思いながらも家族にあたってしまったり素直になれなかったりイライラしてしまったり逃げてしまったりするロイドの気持ちがとても分かる。そしてその傷がロジャースとの対話で癒されていく過程を観ていると擬似的に自分の心も癒されたような・・・気がした。

「自分を愛し培ってくれた人々を1分間思い浮かべる」っていうシーンがあるんだけど思い浮かべてみたら1分間で心があたたかくなった。記憶に残しておきたい映画。
izumimi

izumimi