まぬままおま

ユメノ銀河のまぬままおまのレビュー・感想・評価

ユメノ銀河(1997年製作の映画)
3.5
狂気と愛は紙一重。
友人が殺されようと好きなものは好きなんです。
 
度胸試しで、毒入りワインと普通のワインを混ぜて半分にして飲もうとするのいいな。しかも混ぜ合わせる行為を2回もする。
そしてその前に映し出される蛾2匹。1匹が死に、もう1匹が器から逃げ出せないことが運命を明示しているかと思いきや、そういうわけではないのね。

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美術に関して、細部までこだわり抜いてもそれを単にカメラで収めるだけでは、上手い美術としか観客は思わない。物語世界に存在する物や空間と化すためには、演者もスタッフも物語世界にあると思い込むことが大事と言っていたが、確かにそうかもしれない。
それは美術のモノを物語世界や登場人物に馴染ませることと捉えてもいいかもしれない。その馴染みをカメラに収めることが「真実」を現すために重要なのかもしれない。