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アルファ、殺しの権利のpherimのレビュー・感想・評価

アルファ、殺しの権利(2018年製作の映画)
3.0
本物のSWAT部隊を登用し、フィリピン麻薬戦争の現場へ肉迫するブリランテ・メンドーサ新作。傑作『ローサは密告された』のエンタメ+音響強化版といった自己模倣感があるものの、汚職警官を軸としドゥテルテ政権の武力攻勢を背景に置く映像は、細部の迫真性が目を飽きさせない。

『アルファ、殺しの権利』は、今秋国内ロードショー予定。ブリランテ・メンドーサは『ローサは密告された』の衝撃が物凄かったためだろう、本作をめぐり“メンドーサに望んでいたのはコレジャナイ感”の表明がネット上に散見される。わかる。

『ローサは密告された』: https://twitter.com/pherim/status/889123911438184448

メンドーサ本人がNetflixへ持ちかけた企画という『AMO 終わりなき麻薬戦争』('17)、面白い。第1話から『アルファ、殺しの権利』('18)の登場人物がガシガシ出るので、先にネトフリ鑑賞お奨め。いま第2話途中だけれど、時間破産のためバンコクへ戻るまで続きが観られそうにない、つらい。

Netflix『AMO 終わりなき麻薬戦争』: https://www.netflix.com/watch/80219066
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