アルファ、殺しの権利の作品情報・感想・評価

上映館(2館)

アルファ、殺しの権利2018年製作の映画)

Alpha, The Right to Kill

上映日:2019年12月05日

製作国:

上映時間:94分

ジャンル:

3.5

あらすじ

「アルファ、殺しの権利」に投稿された感想・評価

てるる

てるるの感想・評価

2.5
のむコレ2019第3弾。

フィリピン警察の闇を描くクライム映画。

オープニングで麻薬組織のアジトを急襲する警察やSWAT。
その時点で同じフィリピン映画のバイバストとかザ・レイド的な映画かと勘違い。

急襲シーンはあっさり終わり。
その後は汚職デカが盗んだ麻薬とカネを巡る顛末を淡々と描く。

カメラワークはドキュメンタリータッチで臨場感溢れてるのに、淡々としすぎていつ盛り上がるんだコレ…と思ったら終わってた。
誰にも感情移入出来ないのでハラハラもドキドキも無し。
ラストもあっさりしすぎ。

麻薬の持ち運びに伝書鳩を使ったり、フルーツの中や赤ちゃんのオムツに忍ばせたりするとこだけ面白かった。

エンドロールで「これは実在の事件と似てるけど偶然です」的なテロップ入ってたけど、実話ですってやるとフィリピン警察に狙われるんだろうか?
そっちのほうが闇を感じるわ。
あだ

あだの感想・評価

-
麻薬撲滅と意気込むが、ここまで隅から隅まで市民の生活に浸透していて、解決することが夢物語に思えてしまう。だって、そのお金で学校で勉強する子やミルクを飲んでいる子がいるんだから。そしてまさかの…だし。まるでこの一連の行動をこっそりとカメラを回している感じ、臨場感満載。
そして裏社会とフルーツ。ゴッドファーザーへのオマージュがあると思う。
nagisa

nagisaの感想・評価

3.6
sc-1【のむコレ3】
マニラのスラム街の猥雑な空気がそのままに見られた気がする。

このレビューはネタバレを含みます

2019114

フィリピン映画初鑑賞!
麻薬密売組織と警察の対立をドキュメンタリーチックに描いた作品。
小物汚職警官が下っ端売人を使って小銭を稼いで…っていう物語。
警察24時を俳優使って映画風に描いているリアルな印象なのだけど…
大きな山場はなく淡々と進んで予想通りの展開で終了_:(´ཀ`」 ∠):
タイムリーに
馳星周のパーフェクトワールドを読破したばかりということもあり大城警部とちょっと被ってたかな。
流してソコソコに楽しめたかな。
norinori

norinoriの感想・評価

3.7
フィリピンの雑多な町の雰囲気や貧富の差など、ストーリーより楽しんだ。

エンドロール「フィクションだが、一部事実と偶然一致する」から、監督達の訴えたい事を痛切に感じた。
あーち

あーちの感想・評価

3.7
『アジアフォーカス・福岡国際映画祭 2019』
上映後 メンドーサ監督 Q&A付

まさにドキュフィクション。
今後もフィリピン映画界はなかなか面白そうである。
フィリピン映画を見るのは初めてだった私の素直な感想。
「絶対また見たい」
なんというか表と裏のギャップが濃ければ濃いほど惹かれる、そんなストーリーだった。
今作はドゥテルテ大統領の下で独裁的に繰り広げられる麻薬取締捜査と、その裏で拡大する売人と警察の癒着を描く作品。

ただでさえ興味深い題材を、さらに魅力的にしているのがアクションシーン。
麻薬の売買が行われるアジトに入るシーンは、本物のSWATを出演させているだけあって、迫真の演技だった。
さらに、売人がゴミ溜め同然の所に奥さんと赤ちゃんと一緒に暮らして、警備員の目を盗んで麻薬を横流しにするシーン(なんと、麻薬を包んだ小袋を、伝書鳩の足にくくりつけて運ぶ!)など、ディテールの細かさには目を見張る。
ちなみにメンドーサ監督は「ドキュメンタリーを作るように、ディテールにこだわる」とのこと。
主役の警察官エスノピは正義感の塊のような顔をしながら、売人をこき使い私服を肥やす。
それだけでなく綺麗な奥さんと可愛い2人の娘に恵まれ、警察長から表彰され、さらに娘の学校のPTAに選ばれ…。
笑ってしまうくらいの成功を勝ち取るエスノピを見ていたら「地獄に堕ちろ…!」と思う人も多いはず。しかしエスノピはあっけなく最後を迎えてしまう…。
一貫して「ドキュメンタリー+ドラマ=ドキュドラマ」を貫く今作。
結構おもしろいぞフィリピン映画!今後も見逃せない。
pherim

pherimの感想・評価

3.2
本物のSWAT部隊を登用し、フィリピン麻薬戦争の現場へ肉迫するブリランテ・メンドーサ新作。傑作『ローサは密告された』のエンタメ+音響強化版といった自己模倣感があるものの、汚職警官を軸としドゥテルテ政権の武力攻勢を背景に置く映像は、細部の迫真性が目を飽きさせない。

『アルファ、殺しの権利』は、今秋国内ロードショー予定。ブリランテ・メンドーサは『ローサは密告された』の衝撃が物凄かったためだろう、本作をめぐり“メンドーサに望んでいたのはコレジャナイ感”の表明がネット上に散見される。わかる。

『ローサは密告された』: https://twitter.com/pherim/status/889123911438184448

メンドーサ本人がNetflixへ持ちかけた企画という『AMO 終わりなき麻薬戦争』('17)、面白い。第1話から『アルファ、殺しの権利』('18)の登場人物がガシガシ出るので、先にネトフリ鑑賞お奨め。いま第2話途中だけれど、時間破産のためバンコクへ戻るまで続きが観られそうにない、つらい。

Netflix『AMO 終わりなき麻薬戦争』: https://www.netflix.com/watch/80219066
tandard

tandardの感想・評価

4.0
「東南アジア映画の巨匠たち」

知らない世界、行けない場所での出来事を見せてくれるのが、映画の良さの一つだと思っていて、その点でとても価値がある。

もともとドキュメンタリー的に撮るのが作風らしいけど、正にその通りだった。
特にストーリー上では重要ではない細かい部分を描くことで現実感を補強することに成功していると感じた。

例えば警察の報告業務や銀行での書類手続き記者会見が終わった後の記者たちの撤収作業など、普通はカットするであろうシーンをあえて入れている。

汚職警官と内通者兼売人とのコントラストも分かりやすくて良かった。ちょっと単純すぎる気もするけど。

売人の役の人の演技はとても良かった。
まさにゴミの中でハードな生活を送っているのに、悲劇的な雰囲気を出さす、淡々としたたかに生けている感じがとても上手かった。

映画の後で期せずして、監督のQ&Aがあった。
・SWAT部隊は本物とのこと
・フィリピンは割と検閲が厳しくなく特に圧力は無いらしい

ボーダーライン(シカリオ)とのテーマや音楽との類似を指摘されていた方がいて、その点に監督は答えて居なかったけど、少なくとも音楽は絶対に影響受けていると思ったけどなー。
フィリピンのスラム街みたいな風景にゾクゾクした。売人のアジトや夫婦が住むゴミ溜めのような家、生鮮ものが置いてる屋台など…。
麻薬の隠し場所が、子供が履くオムツの中だったり、鳩の足につけて飛ばしたり、マンゴーの中だったり、そこまですんのかと思ったよね。

監督本人も言ってたが、ドキュメンタリーとドラマの間のドキュドラマらしく、メッセージ性もあって興味津々で見れた。

東南アジア映画の巨匠たち にて
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