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ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへの42のレビュー・感想・評価

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絶対に深夜観たいけど長いからタイミングを伺っていてやっと観られた。いくつかの不思議な小さい話がとてもいい。思考を働かせて広げたいけどぼんやり観ているのがしっくりくる。

記憶にとらわれて生きるってやっぱり苦しい。
本当か嘘かなんてどうだっていい。この中では信じるか信じないか、それしかないような気がした。現実か夢の中か、どこでいつの話で誰なのか、推測するしかなくてとてもぼんやりとしている。

凱里にあるんだろうね。ビー・ガンの記憶やとらわれているものが。ビー・ガンの個人的な映画というか、その人の具体的な強いストーリーがないとこういうものは生まれないと思う(ドランとかもそうだと思うけど)。でもそういうものと向き合いながら創作するのは信じられないくらい疲れるだろうな。心が壊れてしまう危険性もあると思うし。

自分で自分に呪いをかけているようなもの。
苦しいのに居心地がいい過去(記憶)
でも記憶は思い出せば思い出すほど歪むからなあ。
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