TaiRa

ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへのTaiRaのレビュー・感想・評価

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観客が一斉に3Dメガネかける瞬間とタイトル出た瞬間が一番面白かった。

一作だけで判断するのも可哀想だからあれなんだけど、ビー・ガンはあんまだね。普通に映画としてつまんないし、アート映画としても凡庸でしょ。どの場面も他の映画で観たことある様なものばかりだし。王家衛ほどイラッとはしないけど、言ってしまえば負の感情すら湧かない平坦さ。ルックは綺麗だし構図のキメ方とか良いっちゃ良いんだけど。それだけ見せられてもね。タン・ウェイは美しいけど、正直もったいない気もした。一番色っぽいのが冒頭の「風呂上りの女」だしなぁ。タルコフスキーとかリンチとか侯孝賢とか、その辺の人たちがやってた事なぞるだけじゃ面白い映画にはならないよな。「消えた女」をノワール調に描く技量もないと思う。エモーショナルなストーリーテリングが出来ないんだもん。後半の長回し3Dワンショットも別に良くないし。リハーサル頑張ったんだ、以外に感想がない。3Dの必要性も特になかった。夢だからこその飛躍を長回し撮影という制約で殺しちゃって何も得られなかった感じ。もっと変な事して欲しかった。どうせ夢やるなら。でもロケーションは良かったかな。とりあえず『凱里ブルース』は観たいと思うし、次作も観るとは思う。普通の映画作って欲しい。
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