大晦日にアップリンク渋谷で鑑賞。
冒頭の長回しワンカットでシーンがどんどん変わる。そして登場する主役のみのり。
あまりのキャラクターに唖然。
そして、演じる萩原みのりさんの演技に脱帽。
ワンカット内で変わる状況。
みのりという何をするかわからないキャラクター。
みのり演じる萩原みのりさんの演技。
に冒頭数分でスクリーンから目が離せなくなりました。
序盤のケンカを売った男3人組の一人、廣瀬とみのりとの対比でこの映画のベクトルを確認。
つまらないと思いながらも先輩たちと一緒にいて、話を聞き続ける廣瀬と自分の考えを真っ直ぐに言うみのり。
この映画はみのりを通して、世のくだらなさ・馬鹿らしさを感じていく映画なのだと。
様々な人たちの自然な日常シーンや手持ちカメラの撮影によって、この映画は自分たちの世界と地続きなのだと感じさせてくれました。
そしてそんなくだらない世界を否定しつつも肯定してくれる最後は、自分の人生に痛みを感じさせつつも前向きにさせてくれました。
みのりというキャラクターの描き方も上手く、一緒に住む祖母に家の中を下着で過ごすことを注意され、反論するも最後は折れることでみのりの優しさを感じられたり。
その後に履くショートパンツ。
確かに下着とショートパンツで露出の差がそこまで変わるのか?という点でみのりの主張にも少し納得。
あまり下着姿に抵抗のないみのりのキャラクターの描き方として、おそらく上の下着を着けていなかった気がします。
言及はされないけど、みのりというキャラクターの細かい設定もされていたと思います。
周りを固める役者さんも日常の演技、長回しをしっかりこなす実力のある人たち。
あまり話題になっていないのが、悔しいと思うほど良かった作品です。