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惡の華のmakeabeelineのレビュー・感想・評価

惡の華(2019年製作の映画)
3.5
私も高3の時にボードレールの惡の華を買った。意味は分からなかったけど、分かろうとすることがそもそも凡庸なんじゃないかと考えて一つの詩を読んでは勝手に想像を広げていた。全ては普通の人間じゃないんだぞって他人に伝えるため、、、。だから変態って称号がついて、その変態という役割を真っ当にこなせば平凡から脱却できるという形式はとても簡単で明快で羨ましい。その思考こそが単純で平凡ではあるんだけど。心の内でしかおかしくなれなかった私と比べて、主人公2人は騒動を起こして当たり前のように突き落とされた。私は弱いし、脆いけど、自分の役割を勝手に定めて自分の行動範囲を狭めたくはないなぁと思った。
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