ロアー

キングスマン:ファースト・エージェントのロアーのレビュー・感想・評価

4.2
めちゃくちゃ良過ぎんか、この映画のレイフ!
「キングスマン」の売りであるガジェットが時代背景的にあまり使えないのが弱みになるのでは?と要らん心配をしていたんですが、蓋を開けてみたら今作がキングスマンシリーズの中で1番好きになりました。

前半はもうレイフがかわいくてかわいくて。
私のレイフ、かわいすぎてちょっと汚されちゃったけど(いつからお前のレイフになったよ)。

ラスプーチンが出てくると知ってから、あんなリアルチートなとんでもキャラが出てくるからには絶対面白くない訳がないと確信していたんですが、期待の斜め上を行くリス・エヴァンスの怪演っぷりに頭ぶっ飛びました。ハラショー!最高のラスプーチンだったよ!ホントか嘘か怪しいラスプーチンの逸話もちゃんと盛り込まれていて嬉しかったし、コサックダンスの要素を取り入れた戦闘のスタイルが最高過ぎました。2作目のアメリカといい今作のロシアといい、ちゃんとお国柄を取り入れてくれるのがホント堪らない。
クラシックの使い方も相変わらずうま過ぎる。ロシアは私の愛するチャイコフスキーの生まれた国ですからやっぱり出ました「♪1812」!これ、マシュヴォに使ってもらいたかった曲No.1だったかも知れません。ド派手で血が激る!

ストーリーは、戦争や実在の人物を題材にしている分、フィクションよりも残酷だったりしてちょっと悲しくなりました。「キングスマン」をお祭り映画として観にきたのに、中盤はまさかのマジ泣き。2021年も後1週間で終わるというのに、今年1番のショック案件で今もまだ心が震えてます。

あと黒幕は早めに見抜いてたんですけど、それなら私、声で分からんものかなぁ?って、実際に正体を表すまでずっとモヤモヤしてました。イカれた役が上手いのは知ってたものの、何かもっとサイコパス的な陰キャ方面でイカれてるイメージだったので、今回の陽キャ(アクティブと言いたいらしい)なイカれキャラって意外でしかなくて、何故かすごくわくわくしちゃった。こーゆー役も今後ありありです。

それを言うならレイフも意外でした。
レイフって演技派だし、真面目な映画や変態系の役で出てるイメージだったので、本人もこの歳になってこんなばりばりのアクション映画に出ることになるとは思ってなかったんじゃないかな?アクションもこなしつつ当然演技が上手いので、ドラマチックなシーンではレイフの演技に引き込まれて何度もウルウルしちゃいました。

ここまでの感想が長過ぎてちょっと触れるだけになってしまったけど、少数精鋭の仲間たちも最高でした。ポリーがとにかくかっこよ過ぎて一生ついていきたい!ショーラもめちゃ強いのにちょっと可愛くてなんなのもう、好き❤︎

あっ、あとジモが出てること知らなくて、ジモ出てきた!ってテンション上がったんですけど、今回の役はジモじゃないのに、めちゃくちゃジモはジモでしかなく安定のジモだったので、全世界のジモファンの方々は安心してジモをお楽しみください。
ロアー

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