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キングスマン:ファースト・エージェントのbopapaのレビュー・感想・評価

3.5
2021年 123本目

世界史は苦手だったのだけれど、本作を観てから第一次世界大戦の話やロシア皇帝ニコライ2世の末路などを調べると、今作が実に忠実に史実の流れを見せながらその裏ではこんなお話が…というファンタジーを構築していたのかがよくわかりました。脚本を書く人達ってホントに凄ぇ〜。


予告を観てた時点ではオックスフォード卿とその息子コンラッドが、ロシア皇帝を操るラスプーチンを倒してキングスマンを結成する物語だ!と思っていたのですが(まあ間違ってはいないのですが)、まさかああいう展開だったとは!とビックリです。良い意味での裏切りのある予告編でした。

ちなみにラスプーチンとオックスフォード卿との戦いのシーンの、コサックダンスまで取り入れた独特の変則的なファイトシーンは本作いちばんの見所かも知れません。あの発想は凄ぇや。

ラスプーチンについても後から調べたら、毒入りのパイを食べたが平気だった、とかWikipediaに書いてたんですけど本当に何者だったんでしょうかこの人。

実は、真の裏ボスが存在していたのだがその正体はコイツだった!というシーンを見せる際は、事前にその人物が有名過ぎる俳優さんだったり、その退場の仕方がアッサリし過ぎていたりすると絶対に疑われてしまうから、配役や展開が難しいですよね。

今作の裏ボスに関しては、正直、出てきた時に「え?あなた誰?」ってくらいキャラの立ちが弱い人がその地位にいたので、個人的にはそんな奴にあれだけの人間が従っていかんやろ〜、という疑問は残りましたが、まあ面白かったからヨシとする!
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