ノーラン監督の初期作品。
難解監督にしては、やたら時間軸が行ったり来たりしない理解しやすい作品。
…と思ったら、97年の同名ノルウェー映画のリメイクとのこと。
製作総指揮にスティーブン・ソダーバーグとジョージ・クルーニーが参加。
そして、主演アル・パチーノをはじめ、オスカー俳優たちの競演が見所でもある作品。
少女撲殺事件の応援にロス市警から派遣された刑事が、白夜のアラスカを舞台に、不眠症(インソムニア)によって体力、判断力、そして人間性までも失っていく恐怖をスリリングに描いて行く…。
サスペンスとしての面白みよりも心理描写が秀逸な作品だと思う。白夜と不眠症を絡め、更には深い霧が混沌とした心情とあまりにマッチしてる。
そして、アル・パチーノの圧倒的な演技力と存在感が作品を格上げもしてる。
更には、今作では良い人オーラは封印!不気味なキャラクターをロビン・ウィリアムズが好演してる。
だけど、正直何かが足りない、物足りない。そう感じたのは何処かでノーラン作品は難解であって欲しい願望があるのだろうか…