柏エシディシ

ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒の柏エシディシのレビュー・感想・評価

3.0
スタジオLAIKAの新作!
ちょーぅ楽しみにしていたよ!
そして、もちろん面白かったよ!
24フレームに込められた技術や労力そしてアイデアを思うと気を失いそうになるけれど、とにかくマジカルな瞬間の連続にいいおっさんも童心に戻ってワクワクドキドキしてしまう。
アニメーションの真髄とはまさに"アニメーション"。命のないものが命があるかの如く"動く"快感。それに尽きる。LAIKA作品はそんな魔法を毎度、掛けてくれるから夢中になれる。

ミッシングリンク=進化の系譜の失われた鎖に、人と人との間の見えない繋がりのダブルミーニングを重ね合わせる巧みな作劇。
ヒロインキャラクター描写のさりげなくも大きいモダンなアップデートや、とても今日的でそれでいて普遍的な結末の主人公の選択など、世界最高峰の技術を擁するハード面にも負けないソフト面、プロットの洗練も侮れない。
敢えて言えば、ライオネルの転心やMrリンクが自身のアイデンティティを自ら獲得するドラマが性急に感じて、やや説得力に欠ける様に思うけれど。
しかし、そんな勝手な思い入れをしてしまうぐらいには「生きた」キャラクター達としてこの映画の世界にのめり込んでしまったという事で、それはそれで凄い事だよね。
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