自閉症で身寄りがなく施設暮らしのザック。施設を脱走しプロレスの世界に入るため憧れのプロレスラーに会いにいく。タイラーは兄の死後、仕事も人間関係も上手くいかず、放火の末、今の生活から逃亡することを決める。ひょんなことから二人は出会いそれぞれの目的地までともにすることになる。
ザックはもちろんタイラーの助けを必要とし、そしてタイラーもまたザックのピュアさや勇気に力をもらっていく。兄の形見であるキャップを映画のクライマックスにはザックが被っていたのが印象的。
ジェットコースターのような展開はないが、平地の川の流れのようにゆっくりと穏やかに、でも確実に少しずつ前へ進んでいるそんな映画。
