【冒険その2 、岐路】
この映画は切ないけど、楽しい。
そして、なんか勇気をくれる。
レビューのタイトルを、冒険その2としたのは、昨日観た「37セカンズ」も冒険の物語だと思ったからだ。
ザック、タイラー、エレノアは、それぞれ障害や、過去の苦悩を背負いながら、本当はプロレス道場までの予定が、これからもずっと旅を続けそうな感じだ。
余計なレビューより、観て楽しんで、胸が熱くなる感じを如何ですか。
そして…、
ここ2日ほど映画を観て、僕が思ったのは、物事を2つに分けて、そう、二元論的に考える思考が、世の中で少し変わってきてるのかなと…。
障害者と健常者
過保護なのか世の中から遠ざけようとしてるのか分からなない社会システムと、受け入れようとする人々
この映画では、善玉と悪玉
もう一つ昨日観た「ロニートとエスティ」では、二者(天使と獣)択一が選択の自由ではなくて、ベースは多様性にあるのではないかということが示される。
昔悪役だったレスラーだって、会ってみたら、実際は親切で優しい。
分断か否か、みたいな危機を煽るニュースは未だに事欠かない。
でも、僕達は、今、大きくそれを引き戻そうとする力も感じてるのではないか。
一見、小さくて、決して強そうには見えないザックが、大男の元レスラーを高々と抱え上げたように。
実は、この大男レスラーは、よく観察してザックの力を見抜いていたのではないか。
観察は大切だ。
そして、トレーニングしたり、よく思考を巡らせれば、人は変われるのではないか。
そんな岐路に、実は今、僕達は立とうとしているのではないか。
様々な問題を抱える世界に、明るい希望を与えるようなストーリーだった