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特捜部Q カルテ番号64のNYoLoのレビュー・感想・評価

特捜部Q カルテ番号64(2018年製作の映画)
4.6
このシリーズ、めっちゃ好きなんだよなぁ。北欧らしく陰惨な中で、バディものとしてもじわじわと面白いのが良い。カールとアサドの友情、もどかしいんだ。カールが一方的にこじらせすぎなんだけど。アサドは手を広げて「信用しろよ!」って待ってるのに、全くもう、捻くれ者なんだから。


今回のテーマは優生保護法の名の下に行われる強制不妊手術。日本でもまさに今、過去に行われたこの残虐非道な行いが大問題になっているので、他国ごとではない。

本作はフィクションながら、この様な施設があったのはどうやら事実らしく、国は違えど人間が同じことを考える生き物だということに恐ろしさを感じます。女性への、そして障がい者への、あまりにもひどい人権侵害。考えるだけで激しく落ち込みます。

でも、落としどころには愛があった。立ち上がろうとする大勢の女性たち。未来がありました。単に「お前だっ!」で終わらないのが良かった。


このシリーズはその暗さリアルさと、2人とローサの友情との描き方のバランスが最高で、ほんっとにおもしろい。今回、ラストは泣いちゃいました。

まだまだまだまだま〜だまだ特捜部Qの活躍を観ていたい!
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