特捜部Q カルテ番号64の作品情報・感想・評価・動画配信

『特捜部Q カルテ番号64』に投稿された感想・評価

KURO

KUROの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

重厚感のあるストーリー

個人的には、ニーデが逮捕されず
終わってくれたのが良かった
makethman

makethmanの感想・評価

3.8
シリーズの中で一番まともで、実際の社会問題に切り込んでいて見応えがあった。

最後の不器用なカールの本音がよかった。アサドとローサ、いい。
ken

kenの感想・評価

2.8

このレビューはネタバレを含みます

4作目だったかあ。1作目も2作目も内容がイマイチ思い出せない状況だったが、あの狂信的な医者も大概やったがカールのヤバさも相変わらずだったな。今回はだいぶアサドにスポットが当たってたし、ローセも捜査に参加するようになってるしチーム感が出てましたな。ここに来てアサドが瀕死の重傷を負った事であの超一匹狼主義のカールが改めて相棒の大切さと他人とのコミュニケーションの大事さに気付かされてホワっとしたラストでした。(2022-417-11-27)
このシリーズは遠慮がなくて好き。
シリーズ中1番えげつないと聞いてましたがこれ以上ないってくらい猟奇でした。
時折えげつなさの中に美学を感じる時もあって原作者は絶対なんらかの性倒錯がありますね(笑)
強烈な熱血刑事バディもの。
特捜部の3人は人間味があって信頼し合ってて良いが、よくあんなえげつない事件ばかり受け持って病まないなと思います(笑)
シリーズ通して解決までの道のりが似通ってるのもお約束!って感じで好きです(笑)
はな

はなの感想・評価

3.8
シリーズで観た中では一番良かった。相変わらずジメジメして暗い映画。
移民問題とか優性論とか、社会的な闇の部分に踏み込んでいてストーリーとしては面白かった。
このまま二人の関係もいい感じにシリーズが続くと思いきや、この後はキャスト変更されたみたいで残念…
特捜部シリーズで一番好きだった。  
シリーズの中で一番重みのある作品で、一番人の愛とか友情とかに想いを巡らせた作品でもあった。
アサドは初めから慈愛に満ちた人物だったけど、カールは不器用がゆえにその優しさがうまく形にならなくて、見ていて歯痒かったりするけど、今回ある人物と対峙した時のカールは人の痛みを理解し優しさに溢れていた。
刑事としてではなく、一人の人間として対峙したカール。
デンマークだけではなく日本でも実際あった出来事が物語の重要なテーマとなっているけど、本当におぞましい。
重く苦しい作品だったけれど本当に見てよかった。
このメンバーで特捜部シリーズを続けて欲しかったなぁ。。。
復活はないんだろうか?
April01

April01の感想・評価

4.1
かなり重い内容。移民差別とかナチス的優生思想など。
さらに今回は捜査する側が今までになく危険な状況に陥ったりもするので、これまでのバディもの的な軽妙なやり取りで済んでいた会話が、よりシリアス味を帯びて、主人公の眉間の皺がより深くなるように感じられる。

過去の記憶と現在の捜査が交差して謎解きしていく比重が大きく、ミステリーとしても観ながら考えていく形になるし、正直今回は最後までわからなかった。
社会派ドラマと、エンタメとしてのサスペンスが上手く融合している。

カールとアサドの関係性が、ホロ苦いお涙頂戴の定番演出ではなく、じっくりと心情をえぐり時間をかけて描いているので、病室でのあの一言には泣いてしまう😢
硬派で骨太な作品。

最新作があるらしいけれど、キャストが変わってるらしいので、ここまでの4部作の締めとして素晴らしい出来栄え。

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ4作通して観ましたが、今回の話が1番好き!


誰の同意も指示もなく医者の独断で強制不妊手術ていうのが犯罪としておぞましすぎる。

いや、こんなのマジで復讐上等っすわ。

これまでのシリーズも、過去の犯罪と現在軸は必ずどこかでリンクしていたけれど、今回はアサドの知り合いの女の子が中絶手術のついでみたいに処置されてしまったのには心底ゾッとした。
これ、自分ではマジで気づけないだろうし。

「元に戻して!」

って台詞の絶望感…。

人が子供を産む機能って、つけ外しできないすごい繊細なものなんだなと、あらためて思った。

シリーズ通して感じてたけど、こんな素敵なアサドにシール貼りずっとさせてたとか、今回の独善的断種の件とか、デンマークって、イスラームの差別感情が結構根強いのかな。

あと、知ってはいたものの、今回は本当にマジでカールの偏屈さって度を越してるなと思った。
そんなカールがアサドにオープンハートできたのもよかった。
あられ

あられの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

未解決難事件を解決する ”特捜部Q” シリーズ第四弾
民族・階級差別&優生思想という重いテーマが絡んできます。
吹替え版で見ました。

この物語は実話ベース、事実に基づくフィクションです。デンマークだけでなく、そもそも日本や世界各国の先進国でも、普通に悲しい劣者の排除が行われていたという事実があるということが胸糞悪いです。

“質の劣る物は出産を禁ずる” ー K・K・スタインケ
“質の劣る者とは ー 精神障害者 反社会的人間 性的倒錯者 依存症者などである” ー JH・ルーンバック医師
1934年から1967年までに1万1000人以上の女性が、強制不妊手術を受けた。

これらのメッセージがこの映画のエンドクレジットに映し出されます。スタインケは優生思想を主張したデンマーク社会民主党の実在した政治家で、ルーンバック医師はこのストーリーのモデルになったと思われます。また、物語の発端となったスプロー島の女子収容所も、1923年から1961年まで実在していたらしいです。


コペンハーゲンのアパートの一室の壁の中から謎の小部屋が見つかり、そこからテーブルを囲んだ状態で、椅子に鎖でくくりつけられた、ミイラ化した3人の男女の遺体が発見された。内蔵は体内から取り除かれ、生殖器官はエタノールの入ったガラス瓶の中に詰められて、食卓に置かれていた。傍に一つの椅子が倒れていたことから、 “特捜部Q” のカールは、もう1人来るはずだったと予想する。

彼らの死因は ヒヨスチアム・ニジェールの過摂取。このヒヨスは、中東の病院では麻酔薬として使われていた。少量なら酩酊状態ですむのだが、大量に摂取すると中枢神経が麻痺して死に至る。

“特捜部Q” のカールとアサドは、部屋の借主や、部屋にあった3人の身分証明書などから、この遺体が1961年に閉鎖された、スパロー島にあった女子収容所の関係者であることを突き止める…。

このミイラ、いかにも博物館にありそうな本格的な造りで、めちゃくちゃ気色が悪いです😱

この女子収容所で医師をしていたクアト医師夫妻は、優良な遺伝形質の保存・増加のため、強制不妊手術を施し、移民や障害者などの劣者を排除するという、恐ろしい思想を持った秘密結社 ”寒い冬” という組織活動をしており、医療界で権力を振るっています。“寒い冬” のメンバーは医師だけに限らず、その中には政府組織のあらゆる階級の職員たちも含まれていました。

凄まじいレイプとか警察官が襲って来るとか、中々にショッキングなストーリー展開です。

そして、アサドの行きつけの店主の娘が、クアト医師の経営する病院で、中絶手術を受けてしまうと言う悲劇に見舞われる…。

堕胎手術を受けたら子宮を摘出されていたとか恐ろしすぎです😱

社会福祉が充実し、移民に優しく差別なんかないと思われる幸せの国デンマーク。しかしシリーズを通して、移民であるアサドが何度となく差別を受け、デンマーク人の本性は差別的である人も多い、と言うことが仄めかされてます。


今回の見どころの一つは、1961年時の被害者女性とカールが船上で話し合うシーン。彼女の持参していた死なない程度のヒヨスを酌み交わしながら、彼女の過去の経緯に耳を傾けるカール。彼女の話には心がしめつけられます。カールはヒヨスでハイになり、ふらふらになりながらも、彼女の思いを受け止め、逮捕はしません。「神に見捨てられ、政府に裏切られても愛が勝つのか…。もし運が味方をすれば…」変人と思われているカールの優しさが垣間見れました。

もう一つの見どころは、カールとアサドの人間ドラマ、関係性の推移です。1作目から順に見ていくと、カールの心の変化が顕著に表れていて面白いです。

冒頭、アサドに一週間後の異動の辞令が出ます。5年間組んでいたバディ。それなりにカールを助けてきたアサドは、カールに引き止めてほしかった。しかし、カールは労いの言葉ひとつかけてこない。アサドはカールの性格を把握しているものの、それがめちゃくちゃ気にくわない💢

一方のカールは、人との馴れ合いが嫌いでツンツンした性格。無愛想で言葉足らずです。気持ちの中ではアサドと仕事を続けたいのだけど、滅多に昇進できない移民であるアサドの出世を邪魔したくはなかった。カールは前作でアサドに感謝の言葉をかけるなど、対人関係や心に変化の兆しが見えてきてます😊

そして、命を狙われたものの、最後に一命をとりとめたアサドに、カールは思い切って告白する。「お前には残ってほしい、特捜部Qに。ローセにはお前が必要だ」「ローセにですか?」「それと、俺にもだ。残ってくれ」やっと本心が言えたカール。涙ぐんでるアサドがカールに握手を求める。カールも涙を堪えながら握手に応じる。感動する場面ですね!むさいおじさんだったカールが、すっかりイケメンに見えてきました😆

ラストは、カールが前から気になってた女性に声をかけるところで終了w カールの変わりように、一瞬何があったか理解できずに固まりました😆

さて、次作からメンバーが総入れ替えとなります。おかげで途方もないロス気分を味わっています😭

このレビューはネタバレを含みます

映画の終盤、川を航行する船の上で、一人の老女が自分を苦しめた三人に復讐を果たしたこと、そして最後の一人への復讐は思いとどまったことを告白した。

愛しい人との再会によって愛を取り戻せたことが彼女を思いとどまらせた。もしもイスラム教が目には目をで、キリスト教が愛なのだとしたら、彼女の心の中にはイスラム教とキリスト教が混在して息づいていることになる。

彼女は若い時に地獄を体験し、そしてその後、愛に満ちあふれ人生を生き、まるで天国のような時間を過ごせた。地獄の中では異性との交わりだけでなく、同性との交わりも体験した。

この映画はデンマークが舞台だが、彼女は復讐を果たした後、スペインで暮らし、そして今、ドイツ経由で故郷に戻ってきており、川を航行する船の上にいる。ステュクス川はこの世とあの世の境界に流れる川であり、彼女は生と死の境界を越えた。

もしも、彼女を一言で言い表すとしたら、ボーダレス。
しかし、越えてよい境界と、越えてはいけない境界があった。

彼女が越えてはいけない最後の境界を越えてしまったのは、借りていた無人の部屋の境界(壁)が越えられてしまったから。

そして、あの悪魔のような医師は20世紀の亡霊であり、20世紀と21世紀の境界を越えてはいけない存在だった。

この映画の主人公は刑事で、その相棒は部門の境界をまたいで別部門へ異動しようとしていた。最終的に、主人公は相棒に異動を取りやめて欲しいと頼んだ。

越えてはいけない境界がある。それがこの映画のテーマだと思う。
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