このレビューはネタバレを含みます
主人公は金に困っていて前科者の兄貴がいるというだけで、別に他に問題があるわけではない。その兄貴とも不仲というわけでもない。別に“ソウル”がないわけでもなく、普通に毎日を惰性でいきているだけ。
仲間もいて、ガールフレンドもいて、別れてもすぐに新しいガールフレンドができ、自分の店が危機になっても、元ガールフレンドと仲間がちゃんと助ける。そして悪いやつはやっつけられ、すべてうまく転がって行く。
最初は冷凍ものを扱っていたレストランが手の込んだ料理にかわる。でもそこにはなんの必然も感じられない。ただただ自分達の“場”(監督の言葉でいうところの“ホーム”とやら)の周りでバタバタしてるだけ。
主人公の男は何ひとつ変わらない。料理がうまくなっただけだ。
事象ばかりを追っているような無味乾燥なドラマにソウル・ミュージックを流しても、たいした味付けにはならない。
だから大好きなカーティス・メイフィールドの“GET DOWN”がBGでかかっても、簡単にはノれないわけで。
https://youtu.be/Ex5q4Ix-AXc
DVD(3/22/2015