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ノベンバーのrebのレビュー・感想・評価

ノベンバー(2017年製作の映画)
3.0
11月に死者の日を迎えるエストニアの寒村。
戻ってきた死者は家族と普通に過ごす。
精霊、魔法が当たり前に存在する世界で、貧しい村人達は、悪魔との契約で魂を吹き込まれた“使い魔クラット“を自分の欲望のために酷使する。
本作は、ドイツ男爵の娘に恋焦がれる村の青年と、その青年に想いを寄せる農夫の娘との
決して叶うことのない純愛を描いている。
“クラット“は恋愛のアドバイスはするが、人の心を盗むことはできない。
若者たちを待っているのは残酷な結末しかありえないが、死者と生者がごく近くにいるこの村の世界では、現実の厳しさよりも幸せだとは言えないだろうか。
男爵を演じるのは本作が遺作となった「ムカデ人間」の博士役のディーター・ラーザー。
ちょっと浮いてる演技だったが、味わい深かった。
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