moco

ノベンバーのmocoのレビュー・感想・評価

ノベンバー(2017年製作の映画)
4.7
映像がとても好みだった。
照明や煙、コントラストの具合など、どれも嘘の世界としてしっかり作り込まれていて、汚いのに耽美だった。いいモノクロの色調。
宗教や民族的なことに対する知識が乏しく、話の内容としては理解しきれないところもあるが、映像自体がタルベーラやロバート・エガースのような、私の好きな監督の感じも横切り、また時を置いて観返したいなあと思った。
よいカットが数々で、絵画的でもあり、写真のようでもあり。。よかったなあ。

湖に沈んでいくシーンは、溝口の山椒大夫だった。

(愛する人には、別の愛する人がいて、その愛する人の愛する人は、彼らのことなんて知りもしなくて、って、そんな苦しいことあるかよ...という悶え)

安直に、ではあるが、詩を書いてみたいと思った。
moco

moco