想像していた以上に重かった、けど大傑作!もう今年のベスト作品決定ですってくらい好き。
一貫して少年目線で進んでいくストーリー。母親が電話していた相手も外出後何をしていたかも本当のことはわからない、でも分かってしまうのがとても苦しくて悶々としちゃう。
「僕のことなんか構うな」「行っちゃえ」なんてセリフは本当は寂しいのに素直になれないように見えてしまって甘えたいのに上手に甘えられなかった自分の子供の頃を思い出してちょっと泣いた
セリフもBGMも少なくて鳥や虫の鳴き声がとても心地よかった。映像もとても綺麗でキラキラした湖面や黄金に輝く麦畑が印象的。70年代後半っていうのもまたよくて衣装や家具なんかも当時のものらしい。
そしてラストのピョトレックの表情からの無音のエンドロール、じわじわと良さを噛み締めてただただ幸せ。
ついに梅雨入りをした関東、今日はスッキリしない天気だと聞いていたはずなのに映画館を出ると太陽が顔を出していてちょっぴり夏の匂いがした。ポーランドの短い夏ももうすぐそこかしら。