メモリーズ・オブ・サマーの作品情報・感想・評価

上映館(2館)

「メモリーズ・オブ・サマー」に投稿された感想・評価

【一言で言うと】
「知らなくて良いコト」

[あらすじ]
ポーランドの田舎町に住む12歳の少年ピョトレックは、母と夏休みを過ごしていた。父は出稼ぎ中だったが、強い絆で結ばれた二人は楽しい時間を共有する。だが母は夜、頻繁に出掛けるようになる。ピョトレックは、マイカという少女に惹かれるが、彼女は不良の青年のことが好きだった。ある日、父が帰ってくる...。

受験期間中に観てた映画シリーズ
7月(12/12)

ポスターからして少年と少女の夏の淡い初恋物語かと思っていざフタを開けたら、見た目からは想像出来ないほどの重苦しい展開が待ち受けていました😫

いや〜皆さんが言う通りにおもっくそビターな夏物語じゃないですか!!( ´Д`)
もし自分がピョトレックとおんなじ立場だったら確実に病んでますよ!(;ω;)
83分と短いながらもこんなに心がズーンと重くなったのって今作が多分初めてだと思います😥

まず何が特徴的かと言うと、全てピョトレックの“主観”で描かれているということ。
その目から通して大好きな母親のある“秘密”やら、父親の不審な対応など、
「これってこうなんじゃないか?🤨」と思うピョトレックの主観が、映画を観ている観客とリンクするので、観てて同じように実感できました。

それに何よりもタチが悪いのは、その“答え”を教えてくれないこと。
なぜ母親があんな対応をとったのか。
なぜ父親はあんな対応になったのか。
部屋に居座った女性は誰なのか。
それらが全てピョトレックの主観からなので、明確な答えが出ないまま終わるからずっとモヤモヤとした状態になります😔

しかしそれとは裏腹に映像がとても美しかったです!!
プールサイドではしゃいでる姿だったり、日陰で寝そべってたり、アパートで母親とボードゲームをしたりと、ポーランドでの醸し出る夏の空気感が随所に光っていました。

とにかく短い時間ながらもビターな気分を味わえる映画でした!
こんな映画...多分ですが、当時高校生で観てたのって自分だけだと思うんです😅
ただこれは自分と同じ年代、特に思春期を体験した人達が観たら、もしかしたら共感すること間違いなしなんじゃないでしょうか🤔...

まぁあんな体験、まっぴらゴメンなんだけどね(^_^;)

排水管の出口あたりに黄緑の姿を見つけてびくりと立ち止まった。5月も終わりのよく晴れた日だった。家では声が隣人に筒抜けなので、外に出て電話のためだけに歩いてる途中で、うわ、蛇おる、え、うそ、うん、なんかすごい黄緑、と中継しながら、十分な距離をとり、ゆっくりと迂回して、通り過ぎた。その間蛇はじっと動かなかった。

あれはなんという蛇だったのだろうか。東京でも見つかるということはそれほどマイナーじゃないだろう。とはいってもマムシのようには見えなかった。鮮やかな黄緑だった。黄緑、蛇、日本と調べたら、すぐにアオダイショウに行き着いた。写真もたくさん出ていたがそれでもなんだか違う気がした。同じように黄緑の蛇の名前を聞いている人がいて、みんなはアオダイショウというけれど、なんだか違う気がして…というコメントをみて、同じだなと思った。

村上春樹かなんかの短編に蛇が出てきた。蛇は「なんだかやばい存在」の影として描かれていて、主人公は逃げることを決意する。しかし、やがて居場所を突き止められる。そのとき彼は、永らく忘れていた悲しみという感情を取り戻す、そんなあらすじだったと思う。書いてみたら実に変な話だが、なんというタイトルだったっけ。

二叉というか三叉くらいにみえた。それくらい男の子に色気があった。大人になりゆこうとする過程で覗きみえるうなじと、時折りみせるこどもらしさが艶かだった。それに比べて大人の身勝手な艶かさには、肌のirritationがひどかった。許してほしいという甘やかさに腹が立った。とはいえパートナーではない誰かに会うときにいつもよりうきうきして、おめかしをしている瞬間がたぶん多くの人にはある。そのとき想像力は欠如かとても偏執していて、心はきっと囚われている。そんな時の自分の姿を自分はきっとみたくない。動揺は皮の下に隠されて、体を切り裂き暴れたりはしない。日々は液化した鏡のように静かに波を伝えるだけだ。夏の思い出に混じるあの美しい黄緑を、なんというのだったっけ。
ご

ごの感想・評価

4.4
父親が直接映る場面が少ないせいで、母親がより同情の余地のない堕落した人間に見えてしまう。
ただ、第三者の反応も含め、間接的に、複雑な人間の気持ちが伝わってきて、やっぱり一筋縄ではないんだなって。
あのポーランドの古い歌は、現地ではどんな文脈を含んでいるのか、自分では理解できないのが残念。
robbia

robbiaの感想・評価

3.8
夜な夜な出かけ化粧が派手になる母の姿

ものすごく寂しいし不安な思いを抱えつつ表情にあまり出さないピョートル

カメラがそれぞれを写すたびにすごく苦しくなる

ピョートルの目線で次々起こる出来事をうまく描かれていて、
いい意味で全く語らない映画だった

冒頭の電車来たよ?!ひかれちゃうよ!
のシーンから続きを最後に持ってくる

これに鳥肌がたった

線路に立ち尽くすピョートルの顔が印象的 

田舎の夏、服の色や湖や可愛らしかったなあ
話は完全にワイルドライフだけどこっちの方が時間の描き方が丁寧。
国柄出てんなあ
sunagimo

sunagimoの感想・評価

5.0
子供はどこにも行けない。逃げられない。
ピョートレックの青いタンクトップ。
子供が、本当にちゃんと子供で、大人が作ったキャラクターじゃなかった。あの子供の感覚を形にできてしまう大人がいたんだな、、
yoko

yokoの感想・評価

3.9
子供の時、毎日がとても長く辛く感じていたのと同じような感覚が襲ってきて、こんなに長く感じる映画の83分は初めてだった。

映画自体は全く退屈ではないのに、
そう感じたのはきっと日常をきりとったから。

思春期に入っていくとき、
子どもでいられる最後のとき、
こんなにも瑞々しく、儚い映像は初めて。
そして何より、子供は親の一つ一つの細かい表情を見ているし、それに左右される。

こういった映画を観ると、大人になってもなお、私はやっぱり子供の方から何かを訴えたくなる。
IKIYUICO

IKIYUICOの感想・評価

3.7
めちゃくちゃ苦しかったけど服とか色とかいちいち可愛い。
「僕なんかほっとけ、かまうな」という絞り出した言葉が一番胸痛かったな

内容とは別で12〜15歳くらいの人間の肌って独特の光りかたするなとかこの年代の人間特有の神聖さってあるよなとかいつも思ってるんだけど、ピョトレックは特にめちゃ光ってた。あと衣装やセットや撮り方いちいちかわいい。‬
葉

葉の感想・評価

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最初に裏切った自分を棚に上げて「裏切らない?」と 被害者ぶるところがリアリティあった…
観察者としての少年の感情の機微を、少年の直接的な感情表現だけでなく、むしろそれ以上に、少年以外の人物の言動・行動・表情や、風景などの変化や比喩で秀逸に表現されている作品。
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