このレビューはネタバレを含みます
ずっと緊張しっぱなし。
これは、ホラーなの？
カメラワークの緊迫感が凄くて、些細なシーンも気が抜けなかった。
基本息子へ優しく微笑んでいた父さんの表情がだんだん強ばっていくのが生々しくて恐ろしい。。。
実際、身近な思いもよらない人からあんな仕打ちを受けたら、声を上げることすら出来ずに抱え込めない大きな苦しみをそれでも抱え込んで咽び泣くしか出来ないんだろうな……。
本当に見ていて辛かった。ため息しか出ん。
自分がもし、家族の中でそんな現場に遭遇してしまったら母のような事をしないだろうか？
考えさせられる。
映画だから、お母さんに対しても「失ってからじゃ遅いわ！お前も戦犯だっての！！」って突っ込めるけど、実際本当にそんな状況を目の当たりにしたら…？
しかもどちらも大切な家族……。
これは、辛くて難しい……。。
嫁さんくらい能天気に生きていたい……。
息子、なんか捲し立てて自分も傷ついたー！みたいな事言ってましたけど、やってることはお前一方的に悪いからな？？
けれど畏怖する相手にあんな風に色々沢山言われたら、ただでさえ自責の念がある人は洗脳されてしまうかもしれない。
お父さんはあの瞬間、逃げ出して正解だったと思うし、これからも支配されて辛い思いするくらいなら、あの結果もひとつの救いだったのでは……とも思う。
きっと一生記憶に苦しめられてたと思うので……。
いや、必ずしもそんな結果になることを推奨している訳では無いですが。
あくまで物語として……ね。
暗いレビューしか書けませんが、30分弱でこんなに感情を揺さぶられたのは事実です。
