白眉ちゃん

イェリヒョウの白眉ちゃんのレビュー・感想・評価

イェリヒョウ(2008年製作の映画)
4.0
また観たいなー。
一ヵ月前くらいに観に行って、レビュー書かなかったんですよね。

・前提の丁寧な脚本。
・アリのキャラクター。
・郵便との差異。
・スリリングな不倫劇。
・借金と家政婦。
・アリの主人公性。移民
・緊密な相関関係。
・幻影だけでなく実情の伴ったドラマ。

とメモだけしてる。
ペッツォルトの幻影三部作の一つに数えられる今作は、『郵便配達は二度ベルを鳴らす』の愛と人生の在り処を探すドラマを踏襲して、他のペッツォルト作品同様の幻影性を持ち合わせているがその葛藤を一番抱えているのが不倫という背徳の坩堝にハマっていく男女ではなく、移民としてこの国にやってきて一財を築いたアリの方で、そこに社会的なメッセージを仮託しているのが巧妙で面白い。
不倫の果ての皮肉な結末なんかは、『ラストタンゴ・イン・パリ』のようでもある。あちらも社会性を捨てて愛欲に溺れた末の痛烈なカウンターでしたね。

どうにかまた観れないだろうか。そしたらきちんとレビューを書きたい。
白眉ちゃん

白眉ちゃん