「サタデー・チャーチ」(土曜の教会)
LGBTの人々を支援するプログラムに参加した若者たちの実体験をもとに作られた作品。
今作が初監督・脚本であるデイモン・カーダシスが伝えたかった、「誰もが平等に抱くはずの恋や夢」について考えさせられる内容でした。
いじめや差別、家族との確執に悩む主人公のユリシーズ。
同じような境遇の友人たちとの出会いによって、絶望的だった生活が色づき始める。
苦しい境遇を吹き飛ばす為の妄想は、力強いミュージカルとして描かれる。
友人のエボニー役のMJ・ロドリゲスと、ディジョン役のインドゥヤ・ムーアはトランスジェンダーの俳優だそう。
ソウルフルな歌声が説得力を持って耳と心に響くのは、そのキャスティングのなせる部分もあるだろう。
ユリシーズが本当の自分として放つ輝きはなによりも美しいと感じました。
