かもいぬ校正

国家が破産する日のかもいぬ校正のレビュー・感想・評価

国家が破産する日(2018年製作の映画)
3.9
1997年の韓国通貨危機で、IMFとの交渉チーム長を担う女性をキム・ヘスが演じてカッコいい。

実際には日本にも大きな原因があったといわれているIMF危機ですが、この映画では米国との結託というフィクション要素が強くなっています。
それでも、官僚や財閥支配の体制、非正規雇用、その後の外国人労働者導入など、韓国社会の問題点を次々と描き出してとても興味深い。

こうした国を批判する映画が韓国の観客に歓迎されて大ヒットするのは羨ましいかぎりだ。
翻って日本を見てみれば、権力の横暴や腐敗はこの10〜20年すごく強まっていて、なのに規制がかけられたり、国民のほうも政治家を悪しざまに言うのを避ける。
国を批判する人がおかしいみたいに。日本を思うと歯がゆい。

あと、韓国の男のミソジニーって半端ない!