ラフマン

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールドのラフマンのレビュー・感想・評価

4.5
歴史的な資料映像、特に無声のモノクロ映像なんてのは大昔のもので現実味が無く今を生きるこの世界とは無縁に思えてしまう。
それを今作では見事に甦らせた。
これが凄い!

モノクロ映像にカラーを加え
読唇により会話を加え
音声を加え
手回し特有の早回しをスムーズなスピードに変え
生々しい戦争映像を現代に甦らせた。
ナレーションは無く、その代わりに当時の兵士たちの生々しいインタビューがずっと流れている。
映画とは違い当然ながら過剰な演出は無く真実そのものを映し出している。
当時の兵士の多くが10代の青年。彼らの無邪気な笑顔が一番胸に突き刺さった。

戦争の悲惨さ、愚かさは繰り返し繰り返し掘り起こしてでも伝え残さねばならないって事です。素晴らしい映画でした。
ラフマン

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