私は歴史の知識が極めて浅く、この戦争、第一次世界大戦について何か言うことはできません。
この作品はイギリス軍の一部隊の視点で、ドイツ軍との激しい戦闘、その最前線の様子が、修復を施した資料映像と帰還兵の音声コメントで構成されています。
開戦の当日、イギリスとドイツのチームでラグビーの親善試合、その後の食事会をしていた、
(話し合って明日から戦争ということにして食事会を実施した)
両軍とも多くの兵士が19歳に満たない少年だった(歳を偽って、偽ることを推奨されて入隊していた)
軍服が4年間で一着しか支給されなかった、
(私物は持っていても意味がないとのこと)
上官から先に戦死していったから階級章は隠れて捨てた、
最前線で交戦し捕虜となったドイツ兵は自分たちと似ていた、あるいはもっと良い人が多かった、
(ドイツ軍の兵士はロシア、フランスと戦っている意識があり、イギリスと戦うことに当惑していた、イギリス兵も同様)
泥濘みしかない湿地帯に鉄条網が敷き詰められた最前線、
進撃した地点が間違っていて、後方から味方の誤射による砲撃を浴びる、前方からは敵の絶え間ない砲撃、
希望のない戦況の中、塹壕で最後の突撃を待つ兵士たち、
突撃命令が出たら小銃に剣を装着して飛び出していかねばならない、
最前の白兵戦では上官も部下も階級は意味を失い、もはや敵か味方かも意味がなくなった。
この映画で描かれたイギリス軍の一部隊(600名)、
最後の突撃で10分間の交戦の後、生き残りはわずかに100名だった
(ドイツ軍も同様)
もう少し早く停戦していれば多くの兵士の命が救われた。
この時の終戦から百年が経ち、こんなにも愚かな戦争を世界人類はまだ止める術がない。