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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールドのpherimのレビュー・感想・評価

4.4
第一次大戦の記録映像&音声に臨場感あるデジタル修復+着色を施した、ヌルヌル動く兵士の表情が鮮烈な意欲作。サイレントフィルムを読唇術で分析し退役軍人がアテレコするなど創意工夫に溢れ、帝国博物館&BBC資料を蘇らせるこうした試みの総体が新ジャンルの幕開けを予感させる。

『彼らは生きていた』には、ロード・オブ・ザ・リング3部作~ホビット3部作を成したピーター・ジャクソン監督が、過去の社会関係資本を全投入して挑む野心作という側面も。観れば誰の目にも明らかなこの達成こそ偉業と言え、同監督が後世に名を残すとすればむしろ本作に拠るのだろうとさえ。
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