当時の膨大な記録映像と帰還兵のインタビュー音声をつないで第一次世界大戦の開戦前から終戦までを見せていく作品で、前線に入ってからフイルムが急に綺麗なカラーになって人の動きも自然になる瞬間に息を飲んだ。
そこで描かれる兵士たちの様子が実に自然で、当時まだカメラが珍しかったのかみんなカメラ目線で笑ってて、現代の自分と何も変わらない普通の人々なんだってことが伝わってきたね。
捕虜となったドイツ兵と捕らえた側のイギリス兵が親しくしてるのも驚きで、戦争の無意味さを伝えるに充分だった。
一番激しいノーマンズランドでの突撃戦の場面は当然ながら映像が残ってなく、イラストで繋いでるのがチープな印象になっちゃった。
出てくる映像がいつどこで撮られたとか、今しゃべってる人はどこの部隊の誰なのかって説明が一切ないので、ドキュメンタリーというよりはイメージ映像って感じがした。
監督はロード・オブ・ザ・リングのピーター・ジャクソンで、ファンタジーモノ苦手で同シリーズは1作目しか観てないけど、ノンフィクションのシリアスなのを観てみたいと思った。
