直木谷ヒトシ

機動戦士ガンダム 逆襲のシャアの直木谷ヒトシのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

※ファーストガンダム・ポケットの中の戦争・UC(RE0096)だけ宇宙世紀シリーズを完走してるひとの完走です(Zガンダム途中で脱線) ご了承ください

一年戦争からの長きに渡る因縁、ここに完結す!ダイクンの姓を受け継ぐ覚悟をもとに崇高なる理念を掲げ戦慄の作戦を実行に移すシャア!己の中のララァの影に苦しみながらも、それでも人の上でなく人の中で生きてきたアムロ!死者の魂に惹かれた者か、地球の重力に惹かれた者か、その雌雄を今宇宙に決する……その最後の会話それでいいの!?ほんとにそれでよかった!?ここだけはほんとに言わせてほしい 最後にする話がそれかシャア・アズナブル!!!

それはさておき閃光のハサウェイテレビ版の理解がグッと深まってしまった ハサウェイにとって「緑のツインテ」、ただのトラウマの域を超えてるやつだよ 救えなかった、死なせてしまった、そしてチェーンさんすらも…… 当事者ならざるものがいくら褒めそやしても、本人からしたら語りたくない歴史以外の何物でもないよ……

繰り返し書くけど「人の中にある者」でありそこに自然と人が集まるようになったアムロに対してシャアは「人を従える者」でありながら同時に「人に縋る者」というのがまた 地に足の着いたアムロに対して純粋な理想の元あんな作戦を実行に移したシャア これからZの続きを、それ以降を見ていく際にこの辺が分かることになりそう

UC、閃光のハサウェイ、あるいはその先 地球連邦の腐敗は進み、何の因果かハサウェイはかつてシャアがやろうとしたことのいわば変奏をやろうとしている、それもずっと狂った形で あるいはハサウェイ以降にもそういう人は現れるだろう そんな時代であっても、この日のサイコフレームの輝きが、あるいはバナージがユニコーンと見せた奇跡が、人の心に焼き付き、人を前進させる そうあってくれ……!