自分が福島県人として、当時も今も県内に住んでいる者として、いったいどういう風にこの映画を観るのだろうと、第三者目線で自分の変化を見たいと思いました。
原発事故についてはまず怒りや悲しみの感情が先に来る出来事ですが、この映画はあの事故にどう対処したのかという現場の話で、「それらの感情はさて置いて」何があったのかが時系列で描かれています。事故当時は電力会社の責任ばかりが取り沙汰されていましたが、現場は（当然と言えば当然ですが）必死で災害を食い止めようと努力していたわけです。その人たちにも光を当てて、ニュートラルな立ち位置から振り返って欲しかったんだろうなという気がしました。それは多分そうなんだろうなと思います。
ただ、総理の登場が現場に迷惑だったのは、映画でもやっぱり同じでしたね。
同じ電力会社にあっても、感謝すべき対象の人とその逆の人はいて、そのことに関して鑑賞後に感情が変化したかというと、それはなかったですね。
