ずっと観たいと思っていたけどタイミングが掴めなかった映画。
賛否両論あったけど、ドラマとして面白いし、実際はもっともっと大変な状況だったろうけど、人間模様を中心によく描かれていると思う。
首相官邸がヘッポコに描かれている。
実際にそうだったんだと思う。
アメリカが冷静に描かれている。
これは大統領がそうだったとかではないと思うけど、向こうの人の方が原子力の怖さはわかってる。
アメリカの軍隊が良く描かれているのは、どっかがスポンサーなの?とか私は思ってしまう捻くれ者。
現場、そう、最終的にそこを守るのは現場にいる人間なんだよね。
決断には痛みが伴う、指示を出すのも怖い、責任を取るのは本部だけど。
誰が偉いんだろうね。
何を本当に優先するべきなんだろう。
信じているものが猛威を振るった時、自分そのものが否定された気になる。
そこで逃げるか、向き合うかは、自分に託されている。
福島の人達は、最後まで諦めなかったんだね。
日本の教育では、原子力がどういうもので、どんな危険があるかをちゃんと教えない。
そら使いたいんだから、良いところを教えるよね。擦り込みだ。
でもね。だからこの映画を観ても、ちょっとついていけないというか。
なんでこんなに現場が緊迫しているか、わからないんですよ。
なにかヤバい事が起きてるっていうのはわかるんだけど、深刻さが入ってこない人がほとんどじゃないかな、大人も含めて。
それが勿体ない。
なんでもさ、良いところだけじゃなくて、正しい知識を教えなきゃだし、私たちも、隠されてるなぁって思ったら、調べにいかなきゃだよね。