このレビューはネタバレを含みます
震災が起きた時はまだ小学生で、住んでる場所も関西だったから本当に他人事みたいに考えてた。原発で事故があったのは知ってるけど、一体どんな事故でどんな風な被害があったのか何も知らなかった。けどこの映画を見て知るべきなんだなぁと思いました。原発神話が崩れて、各地で起こる原発反対運動とか、原子力問題に対して他人事ではいられないと思った。
原発2号機が爆発しなかったのって奇跡みたいなもので、明確な理由ってなかったんだ。東日本全体が壊滅してもおかしくなかった状況でなんとか助かったのはまさに奇跡。
いくらプラントエンジニアだからって、誰もあんな事故想像してなかっただろうし、ましてや死ぬことを覚悟してあの仕事に就いてる人って誰もいなかったんじゃ…。それなのに事故が起きて決死隊に志願する人たちがいたり、他人を思いやったり、すごすぎる。もし自分があの場にいたら、あそこまでの責任感を発揮できるだろうか…？
それにしても当時の総理大臣は本当にあんな態度だったのか？？？どこまでが脚色なのか分からんけども、めっちゃ腹立つ。本店の人も。どこの世界でも大変な目に遭うのは現場の人間で、上の人たちは椅子に座って指示するばっかり。ろくに現場の状況も知らないで。
みんな家族にメール打ったり電話したりしてる場面で涙が溢れてきた。
実話をもとにした物語って感想が難しい。
渡辺謙がとてもいい上司だった。
