映画として、というより。
事実として、見て良かった。
あの時起きた事がどんな事だったのか、知れてよかった。
知らないよりは知っていた方がいい事だった。
そもそも映画として出されることに賛否両論あるだろうし、当然受け止められない人も多くいるだろう。
ずっとすすり泣きが聞こえていたし、私も何度か耐えられなかった。
エンドロールの、原発施設が出来るまでの記録映像が、つらかった。
地鎮祭からなにから、その時はこんなことになるなんて、全く思いもしなかっただろう。
「俺たちは何か間違えたのか……?」
誰も何も間違ってないし、できる最善を選んで来たと、思いたい、みんなが、そう思える未来を作っていくしかない。
チャイナシンドローム、チェルノブイリ、東海村臨界事故、炉心融解、原発について言葉は知っていてもどれだけの事実を知っているだろうか。
自分は何も知らない。
知らないということを知った。
私の実家は青森で、六ヶ所村は実家のすぐ側だ。
六ヶ所村ラプソディーを思い出しながら、いつか「ロッカショ50」なんて映画が作られない事を願うばかりだ。