みうさん

ホテル・ムンバイのみうさんのレビュー・感想・評価

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)
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全体としてとてもドキュメンタリーっぽい。実際のフッテージもふんだんに使われていて、リアリスティック。それぞれの視点から描かれている群像劇。それぞれを割と公平に描くことによって、現実を映しているという感じ。誰かが特別聖人のようであったり、むちゃくちゃ強くもなく、テロリストにも気持ちの揺れがあり、逃げまどう宿泊客も善き人ばかりではない、自分のことを第一に思う従業員もいるし、警察官もものすごく頼りになるというわけでもない、元軍人は他の人に比べたらしっかりしているようだけど、だからといってヒーローになるわけでもない、子供思いの夫婦とナニーの関係はなかなか微妙だったりする。たしかに軍は強かったけど、1300キロも離れてたら到着しない。デヴパテルの演じた給仕係が正義感といい、機転の利く感じといい、家族のことを想うところといい、とても良かった。料理長とともに助かってよかった…と思える2人だった。ヒンズー語ネイティブにとってデヴが主演なのはどうなのか…とかはちょっと思ったけど、これはまあ仕様がないのか…プロダクションたくさん付いてて資金調達大変だったのかな…なんで台所事情を垣間見た気がしたり…。
ただ、アーミーハマーがずば抜けて現実離れして美しいので、そこが良くもあり弱点でもある気がした。いいんだけど!好きなんだけど!本当に美しくてつい見てるとストーリーから乖離してしまって。アーミーが建築家だなんて…。ホテルに入った時にわーっと見上げた吹き抜けがラストに見られるのはいいな。
字幕翻訳/中沢志乃
TOHOシネマズ日比谷 スクリーン9
なんか他のTOHOと比べてスクリーンの遠さが気になるのよね…日比谷。客席に対するスクリーンの大きさってこんなもんだっけ…。小さく感じるということですけど。
あと、隣に座ったお姉さんが人が撃たれるたびキャッと口を押さえたり、お祈りポーズになってたり、あれ、何を観に来たつもりだったのかな?ってなった。
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