Hiroe

ホテル・ムンバイのHiroeのレビュー・感想・評価

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)
3.0
2008年11月にムンバイで起きた同時多発テロ事件の最中に、犯人たちに占拠され、多数の死者を出したタージマハルホテルの中の物語。この事件の直前2006年にもインドでは列車テロ事件が起きていて、印パの関係は相当悪くなっていたようですし、当時タージを所有していたタタ氏は富裕層を狙ったテロの警告を受けていたということでしたが、残念ながらその警告は広いインドの中で真剣にとらえられていなかったのか、対応が後手後手に回って多数の死者を出すはめになったという悲しい事件。あくまで事件がどうやって解決されたかに焦点をあてた、どちらかというとアクションに近い映画ですが、先述のとおりインドとパキスタンの関係悪化やインド国内の宗教対立、極端な格差の問題など、この事件の根底にある問題はいろいろと複雑で、そういう方向からの(犯人目線の)物語も見たいかなと思いました。
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