雰囲気がすごく素敵だったし、このキャストで正解だったと思う。改めて、役者って凄い…と感心させられました。
物語に大きい波があるかと言われたら、そうでもなく、話も難しい…とだれていたら、後半に一気に来る感じ。裏切られる。
冒頭に出てくるニーチェの「愛の中には常に幾分かの狂気がある。 しかし、狂気の中にはつねにまた、幾分かの理性がある」という名言が合っており、狂気を感じながらも寂しさと苦しさを感じられた作品でした。
終わり方に関してですが、あのような感じで終わったから見終えた後に胸が締め付けられるような気持ちにはならなかったが、締め括りの仕方次第で作品の感じ方が大きく変わるだろうし、邦画特有のもっと胸糞悪い展開にも転がす事も出来ただろうに、あの締め括りの仕方にしてくれたのは良かった。
原作も気になりました。見てみたい。
