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オオカミの家のYのレビュー・感想・評価

オオカミの家(2018年製作の映画)
4.5
この作品が2018年にチリで生まれたというのが衝撃。
シュヴァンクマイエルやクエイ兄弟を彷彿とさせる明らかな狂気とフェティシズム。

コロニアディグニダのことは知らなかったが、ナチの残党がいかにもやりそうな話で、しかし何故チリだったのだろうと思う。
未だに存続しているのがこわすぎる。

どんどん形を変えていくマリアや豚。
壁に描かれる絵も、粘土?の造形もすごすぎる。
この家の外に出たらおしまいだ、
オオカミ=教祖に追われている、
という漠とした不安が切実。

最後の人間が樹木になるところはため息が出るほど美しかった。
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