文学賞物の原作の映画化は、難しいと思う。直木賞なんかは、あらすじが主題で、あらすじの面白さを、正直に映像にすれば良いような気がするけど、芥川賞はねー。
純文学だから。そもそも、文章の面白さや、アカデミックな作文で、楽しませるもんだから。
それを映像化するのは、私は無理、のような気がするんだけど。文章の面白さは映像化するのが難しいでしょう。
だから、今作も、やっぱり、原作の文章を理解しておいての鑑賞が良いのでしょう。
鑑賞しながらあらすじの確認くらいの方が。
その上で、人間の裏表やら、ジェンダー問題やらを考える。
だから、今作は、単に映画を楽しもうとゆう人(私も)には退屈でしょう。
ただ、綾野剛や松田優作の演技は、楽しめる。
あの二人を見ているだけで、鑑賞に価値は有る。
凄いと思う。あの存在感。
